緑のコトノハ

いつか人間になるかもしれません。ならないかもしれません。

2022/06/30

七時半起床。起きぬけから軽く頭痛がする。沢山寝たのに眠たい。自分は通院の後に出勤するので、彼の準備を優先して自分も身支度を整える。一緒にヨーグルトを食べて、八時過ぎ、彼を見送る。

そこからゆっくりと準備、片付けなどし、ネイルの塗り替えなんかもしたりしちゃって自宅を出た。

今月頭にかかった消化器科への通院。今回も担当医から、結婚はしてますか?と聞かれて、また結婚はしてますか?と言った、と思った。若い女性には~~~と言われ、若い女性、と思った。いつまで若いと思われそう言われるのだろうか。いつまで結婚適齢期だと思われそう言われるのだろうか、このまま得体の知れない脅しのような文句に怯えて結婚を選択するのだろうか、それって恐ろしいことじゃないだろうか、くらいまで脳がキュルキュル回転し続けて、そこで止めた。

薬をもらってコンビニでサラダチキンを買い、出勤。

十一時から十八時まで仕事。十四時までチームの人間が自分しかおらず、手持無沙汰な時間が続いた。

昼は買ったサラダチキンと昨夜の残りの素麺を食べたけど、お肉で満腹になって素麺は残した。

出勤時にふと、そういやネイリストへの興味が消えないな、と思い、思い立ったが吉日なのでアマプラでビューティーザバイブルのネイルケアの回を観る。東條汀留、というマニキュアリストに軽く衝撃を受けた。こういった年齢の重ね方をしている先輩が居るのか、そうであれば、そう思える人物像を胸に生きるのもいいかもしれないと。朝、加齢に不安を感じていたから余計にそう思ったのかもしれない。自分にとって、爪にせよ肌にせよ髪にせよ、美容というのは精神の健康を測るバロメーターで、健康な時は嬉しく楽しいものに思えるが、そうでない時は“爪を磨きましょう”“トリートメントをしましょう”“フェイスパックをしましょう”など全てが暴力に感じるくらい辛いものに思える時もある。健康でない時は美容家や女優、モデルを見るのも辛い。それはもしや資本主義社会が女性の(あるいは性別など関係なしに)美を商品として扱い始めたからでは、とか思うけど、とりあえず置いておいて、その、だから、美容は健康の上に成り立つのだと強く思う。安定した健康すらままならない自分にとって、華美なものより健康を謳う美容は安心する。通ずるようなことを東條汀留さんも仰っていた。

遅れて出勤してきたMさんと話し、何にせよずっとこの会社には居れないような気分になり、オンライン講座を受けていたら、わりとすぐに退勤時刻になった。

彼に頼まれた洗剤など買いにドラッグストアに寄って買い物をし、Aちゃんの家に化粧品を受け取りに行く。

Aちゃんの子供のYちゃんを抱っこさせてもらって話していたら二十分程滞在してしまった。またエステに来る日取りを決めて彼の家に帰る。

部屋に入るとクーラーがかかっていて涼しい。彼が朝消し忘れた?洗濯機を回して、ソファにだらりと横になって彼の帰りを待つことにした。昼、Mさんに頭痛に効くと貰ったハーブティーが効いていた気がしたけど、再び頭痛がして、夕食を作る気にならなかった。

二十時過ぎに帰って来た彼を寝室で待っていると、「あれ、いない」と言いながらリビングを通り寝室まで来て、洗濯機を回す以外何もしていない自分を責めることなく笑ってくれた。そのままセックスをする。彼の行為には強引さが九割九分無いし、此方のOKを得るまでは理性を保ち、欲も見せず、欲に任せることは皆無。彼の方法で自分を大切にしてくれているのだと思う。

エアコンのスイッチは自分の帰宅時間を見越して、彼がタイマーセットしてくれていたらしい。

豚肉買ってきたから玉ねぎと甘辛く炒めて、とオーダーして夕食を拵えてもらい、食べる。レモンサワーを開けたけど少ししか飲めず、頭痛が強くなってきたので彼にコインランドリーへ行ってきてと頼んで寝室で横になる。目を瞑ると左の眼球が引っ張られているように痛く、脈と一緒にこめかみが波打つ。寝落ちてしまった。

彼が二十三時前に起こしに来た。「コインランドリー回収して畳んで、食器洗いもして、お湯も張れたよ、全部終わったよ」と寝惚けた自分に言う彼。全て大丈夫だよ、と言われた気がして感謝が湧く。

一緒にお風呂に入る。クレンジング忘れた、と言うとすぐに取ってきてくれようとし、下着を手洗いしてくれ、お風呂から上がろうとするとタオルをサッと持って来てくれる。私は彼が自分にしてくれていることの半量も返せていないと思う。「私は今存在してるだけだと感じてて、ほんとに前世で取り返しのつかない何かをやらかして今世で償ってるのかもね」と彼に話した。彼はそうかもしれないし、そもそも自分の魂の本質が与える気質なのかもしれない、と言っていた。

スキンケアしながら昼間見たネイルケアの動画を彼と一緒に観て、日が変わった頃に寝た。