緑のコトノハ

いつか人間になるかもしれません。ならないかもしれません。

2022/04/08

七時半頃目が開く。M氏の夢を見ていた。気分が凪いでいて、あたたかい心持ちで起きた。喉の痛みも消えていて、あと少しかなぁと思う。八時のお弁当の時間までラジオ体操、掃除をする。

朝ご飯の時間は家族のグループ通話で両親、四姉妹と話す。六人が別々の場所からビデオ通話を繋いで話している状況がおかしかった。こんなことでもないとあり得ないと思う。長女がホテル療養中の三人に差し入れをしてくれることになったので欲しいものを伝えた。

部屋の掃除、浴槽での大掛かりな洗濯で午前が終わる。時間を気にせずトイレ掃除や部屋の掃除を丁寧にし、下着や洋服などを手洗いで洗濯する“手作り”の生活をしていると、腹の底から自分が満足しているのを感じられる。今が幸福だとさえ思った。九時の体調管理の看護師さんは初日の優しい人だった。

十二時、お昼のお弁当を取りに行く時間になる。妹が受け取った長女からの差し入れを持ってきてくれた。頼んだボディクリーム等の他にも長女の好意でゼリーやスティックコーヒー等が入っていて嬉しくなる。次女と妹とビデオ通話しながら昼食を取った。二人は既に帰りたくなっていたようだけれど、自分はこの生活を愛してる...とさえ思っていて、同じ遺伝子を分つ者同士でも個体差があるのだな、と実感した。

食後彼とビデオ通話していると、午前中に動きすぎたからなのか、貰った薬が朝で切れたからなのか、体調が傾いてきているのを感じた。息苦しい感じもあり、ふと部屋の鏡を見ると首から鎖骨の下あたりまで蕁麻疹のようなピンクのブツブツが拡がっていることに気づいた。痛くも痒くもないけれど、記憶上蕁麻疹など出たことがないので少し焦る気持ちになり、部屋の内線で看護師の方に相談すると、症状を詳しく聞かれ、医者に相談して折り返すと言われた。

午後は体調が良くなく、ベッドに横になって日記をつけたりYoutubeで動画を見たりしていた。途中、父から姪が発熱してPCR検査をしに行ったら陽性だったと連絡がある。やっぱりと言えばやっぱりだけれど、自分から小さな子供の姪にまで感染してしまったことに、取れない責任を感じて気が落ちてしまった。看護師からも折り返し連絡があり、コロナの症状だろうけれど酸素飽和度や体温は正常なので差し当たって問題はないだろうということだった。コロナって本当に色々なことが起こるなぁ、と思った。十六時の体調チェックでも変わらず発疹があることなどを看護師に伝える。

十八時、お弁当を取りに行き、次女と妹とビデオ通話で話しながら食べる。二人共、昼よりも増して帰りたそうにしていた。

二十時頃、張った湯に浸かりながら、色々と考え込んでいた。外界と遮断されて数日経った今、幾らか気が楽になっている。期限付きの隔離生活は悪くないと思った。帰宅して普段通りの生活に戻ったら、この数日で得た様々な考えや感情は全て元に戻ってしまうのだろうか?怖くさえ思う。人それぞれ置かれている状況が違うから、あくまで自分個人としては、ということになるけれど、普段できない経験ができて良かったと思う。これにはプラスに捉えないと精神を保てない、という側面もあるし、元来個人的な性格だという事の証明になった、という側面もある。

お風呂上がり、二十一時から二時間程彼とビデオ通話を繋ぎ、話すような新情報もそんなにないので金曜ロードショーを観て時間を共有していた。昨夜と同じようなこともして、通話後少しだけ読書もし、二十三時半頃眠りに就いた。