緑のコトノハ

いつか人間になるかもしれません。ならないかもしれません。

2022/04/04

七時起床。昨日までの体調不良が治るどころか更に酷くなっている。中でも一番酷いのは喉の痛みで、自分史上ワーストの痛み。唾を飲むだけで耳まで激痛が走り、全身が痛みでビクンッと硬直する。キッチンへ行き、家族に話そうとすると声が出ない。熱を測ると三十七度二分で微熱。頭痛までし始めた。悩む間も無く会社を休むことにし、先週もらった薬も効いていないので、母に病院へ連れて行ってもらうことにする。

辛くて記憶も曖昧、時間も覚えていないがすぐに着替えだけ済ませて病院へ行った。診察券を新居に置いて来てしまっているので、受付を済ませて新居へ取りにゆく。本能的に分かっていたのか、日記本も手に取っていた。

診察では、声が出ないので紙に書いた症状を医者に見せる。先週金曜の症状が治らず酷くなっている、と書いた紙を見た医者は、すぐに勘づいたのか、念の為PCR検査しようか、移動して、と言う。言われるがまま移動すると、医者が防護服を着てPCR検査しにやってくる。鼻に綿棒を入れられ、培養液の様なものにその綿棒を浸し、またその液を妊娠検査薬の様な検査器に三滴垂らす。その一環の作業を隣でやるので、じっと見ていたら、すぐに二本線が浮かび上がるのが分かる。その二本線と二本線を見つめる医者の目の色の変化から、素人目でも陽性なんだろうなぁと分かった。案の定医者から、「そっと車に戻っていてくれる?後から行くからね」と告げられ、言われた通り、そっと母の待つ車に戻る。

しばらくすると、医者がやってきて、コロナ陽性の旨とこれからの指示を淡々と自分と母に向かって説明してくれた。会計を待つ間、まず第一に出社してしまっている彼、昨日会ったMさんに電話を入れて、出ない声を振り絞ってコロナ陽性の旨を報告する。そして会社にも連絡を入れて報告する。母は家族に連絡を入れていた。思いつく限りの必要最低限の連絡先に報告し終え、後はずっと「終わった...」と項垂れていた。楽しみにしていた週末の東京行きもキャンセル、ファンタスティックビーストの新作も公開初日に観に行けないな...となる。

看護師が来て、会計をし、説明を受ける。指示通り薬局に連絡を入れると、処方された薬は家に届けると言うのでまっすぐ帰宅しろ、とのことだった。

帰宅すると昼前だったはず。彼からとりあえず在宅勤務になったとの連絡を受け、自室のベッドで寝落ちてしまった。

起きて彼と連絡を取り合い、また寝る、を繰り返す。途中薬局から薬が届いたと連絡が入り、父に昼分だけ自室前まで持って来てもらって服用した。新居の管理会社からも連絡が入り、ガスのバルブを直した、と連絡があった。

夕方、夜に片足を突っ込んだ時間帯に保健所から電話が入る。取り急ぎの指示を伝えられ、詳しい聞き取りや今後の事は明日また連絡すると言われた。減らない感染者に忙しいであろうに、優しさを忘れていない人で安心した。寝ようとすると各方面からの電話が入るので、陽性になってすぐの一番辛い時が一番休めないのね、と思った。

夕食は?と聞かれたので母にお粥を作ってもらうことにした。陽性と診断されてからは、自室に篭って家族ともスマホで連絡を取り合っていた。妹も午後から仕事を早退して母に病院へ連れて行ってもらい、コロナ陽性と診断された様だった。

彼とビデオ通話を繋ぎながら、明太子の入ったお粥を食べる。昼分の薬が良かったのか、粥が通るくらいには喉もほんの少しだけ良くなっていた。体調があまりに辛いことや、狂ってしまった予定、周囲の人間対応のことなど、彼に弱音を吐いていると、涙が頬を伝う。泣く体力さえも惜しく、静かに涙を流していた。

何時頃だろうか、分からない。コロナ療養が明けたら、という明るい話に切り替え、気分も少し良くなったところで眠りについた。