緑のコトノハ

いつか人間になるかもしれません。ならないかもしれません。

2022/03/20

ハッと気づいて目覚めると四時。左腕がもいでしまいたいくらいに痛い。痛すぎて眠れず、彼を起こす。「あと十五分だけ寝かせて」と言ってタイマーをかけて眠る彼を待つ。起きてくれた彼に、腕が痛い、気持ち悪い、薬を飲みたい、私達お風呂は入ったの?じゃあなんで裸で寝てるの?と矢継ぎ早に話す。彼の返答を聞いて状況を理解し、段々と記憶が戻ってきた。昨夜は飲み会の後、本屋に寄ると言って本を買い、マックでフルーリーを食べると言ってドライブスルーし、帰ってきてソファで性行為をした後お風呂に入ると言ったのに、彼が湯を沸かしに行った一瞬ですぐに寝てしまった(らしい)。それで四時に起こされ、彼はよく怒らないな、と思う。

リビングへ行って、漢方薬を飲み、吐きそうなのでトイレでしばらく吐こうと頑張ってみる。彼が介抱していてくれたけれど、全く吐けなかった。二十年くらい嘔吐していないのでやり方が分からない。

彼が淹れた珈琲を飲み、お風呂に入る。浴槽内で漸く昨日のことを彼に話す。ずっと話を聞いてくれた後、彼は「○○ちゃんはストレスに敏感だから、なるべく負荷の少ない方に居て欲しいな」と言った。一時間以上は話していたと思う。この会話を録音してPodcastか何かで流したかった、と彼は思ったらしい。下痢の予感がしたので、洗ってお風呂を上がると外はもう明るくなっていた。

胃腸の中のものが全部出たのではないかと思う程お腹を下し、ゆっくりとした後、寝室へ行って性行為をする。数日前にした、彼的自分の安心要素の話の続きになり、「目に入れても痛くない」と言っていた。それは孫では?

お腹が空いてきたので、彼が昨日買って来たかりんとう饅頭、茄子のおやき、ミックスナッツで朝食にする。睡眠時間が明らかに足りないけれど、寝たら終わるね、となり、身支度など準備を始めた。一旦一緒に家へ帰って引っ越しの荷作りを手伝ってもらう。

コインランドリーで乾燥機にかけ、その間にATM、スーパー、下着売り場を回る。買い物を済ませてから洗濯物を取りに行って、家に帰った。

到着すると母が出て来て、昼食を勧められたのでまず食べることにする。チキンカツなど。彼が昨日頼まれてくれた製麺所の蕎麦を母に渡し、自室へ行く。二人とも睡眠不足で衰弱していく中、頑張って洋服の仕分けを終えた。

途中、長女と甥、妹、次女と姪、と示し合わせたように順番に部屋へ顔を出しに来るので、一人ずつ昨日の事を話す羽目になる。最終的に疲れたのでキッチンへ行き、ハーブティーを淹れて飲んでいると四姉妹が久しぶりに集結した。彼は姪の遊び相手をしてくれていたので、皆と話す。彼と挨拶を交わした祖父が此方へ来て「何処に勤めてるんだ?」「頭(ヘアスタイル)からしてまともでないように思うぞ」「女は男で人生が決まるのだから一時の楽しさで選ばずちゃんと考えろ」と彼を否定するような事を言われた。その事で、それまで何とか持ちこたえていた精神状態が終わりになる。頼むから、相手の状況や気持ちを尊重せずに思考や感情を一方的に伝えてくる事は一切やめてくれ、と思った。事実とは違う物事を、否定的且つストレートに表現されると、そのエネルギー体に簡単にやられてしまうから。

泊まる準備をして、彼と彼の家に戻る。彼が夕食準備をする間に、自分は洗濯物を畳む。念願の製麺所の蕎麦で、山かけ蕎麦とおろし蕎麦を作り、牛蒡、蓮根、舞茸、アスパラ、茄子をエアフライヤーで揚げた。牛蒡と蓮根はチップスみたいになって、殆どが焦げてしまったので惜しかったけれど、他はどれも美味しかった。体調と精神状態が万全であったら、もっと感動を表現できた。

お風呂に入る直前、ギリギリで生きてるよね、みたいな話になり、KAT-TUNの『Real face』を熱唱する。彼が「そう言えばファンだったっけ、、何て曲だった?ギリギリレッツゴー?」と真顔で言うのでツボに入ってしまう。立っていることもできず、下着姿で脱衣所の床に寝そべって笑い転げる自分を見て彼もツボに入り、二人して馬鹿みたいにずっと爆笑していた。ギリギリレッツゴーほどにダサい曲名を思いつけそうにないので、少し悔しい気がする。久しぶりに抜けられないツボにハマる爆笑ができた。

お風呂を上がって歯磨きをし、疲労が限界で二十二時過ぎには寝てしまった。