緑のコトノハ

いつか人間になるかもしれません。ならないかもしれません。

2022/03/10

七時起床。体調が終わっている。どうしてこんなにも身体が弱いのか、嫌になる。これまでであったら少し無理をして出社しているレベルではあったけれど、人間はどうやら学習機能というものがあるらしく、彼の助言もあり、休みをもらって病院にかかることにした。朝ご飯も食べられない。

九時前に彼を乗せて家を出て、職場まで送り、その足で病院へ向かう。受付を済ませると一時間待ちと告げられる。一度彼の家に戻ろうかとも思ったけれど、車内へ戻ってそのままぐったりとしていた。喉の痛みに加えて頭痛、胃痛、耳までもおかしい。コロナではない謎の自信があった。

十時頃診察。かかりつけの耳鼻咽喉科で、医者の先生もかなり好きで信頼している。今回も安心させてくれるような診察だった。熱は三十七度一分。微熱が一番厄介。やはりコロナではなかった。

処方箋をもらって薬局へ行く。薬を待つ間に、うがい薬と喉に吹きかけるスプレー、龍角散を買う。普段から手洗いうがいはしていた上での今回。耳鼻咽喉というのは生きる上で一番に乾燥や感染に気をつけなければならない部分だと確信したので、予防を怠らないようにしよう、そして普段から免疫を高めるような生活をしよう、と誓った。喉が痛いってのは嚥下するのもやっとのことってことで、まさに生き地獄。薬を受け取り彼の家に戻る。

十一時を回っていた。うがい薬でうがいをし、念入りに手を洗う。薬は食後の服用、とあるので、胃痛に耐えながら彼が作っておいてくれたらしきおにぎりを食べてから飲んだ。緑とベージュのバイカラーのカプセル錠に見覚えがある。ちょうど一年前も全く同じ薬を処方され、その時はこのカラーのネイルにしようかなぁなんて呑気なことを考えていた。それらを飲みながら本当の本当は病院にも行きたくないのにな、と思う。抗生物質を体内に入れることに抵抗があるから。

十二時半を過ぎた頃、昼休み中の彼が様子を見に来た。プリンを三つも買ってきた。そのうちの一つを一緒に食べた。彼は風邪をひかないらしい。熱を何度も測られた。

彼が会社へ戻った後、お茶を淹れて寝室へ行き、iPadで『おおかみこどもの雨と雪』を流しながら横になると寝てしまっていた。

起きると十七時を回っている。リビングの西向きの窓から見える夕焼けを撮って彼におはよう、綺麗だね、と送った。身体が熱い。ブルーからホワイトに、そしてオレンジに変わるグラデーションを暗くなるまでずっと見ていた。病人にならないと日常の美に浸れない社会人生活に心底嫌気がさした。

自宅へ帰ろうとしたけれど、彼が十九時半には帰るというので、『おおかみこどもの雨と雪』の残りを観て待つことにした。自分は衣食住さえ保障されるならば、仕事もお金も必要としていないのでこういう山暮らしがしたい。

わりとすぐに彼が帰ってきた。熱を測られると三十七度六分。家まで送ろうか、という彼の優しさには甘えず自分で運転して帰ることにする。

帰宅後、ローストチキンを参鶏湯風にした?という鍋のような食べ物に、母がうどんをいれてくれた。それを食べて薬を飲む。

お風呂に入って歯磨きを済ませ、喉にスプレーをふきかけて眠った。