緑のコトノハ

いつか人間になるかもしれません。ならないかもしれません。

連れてって

2022年1月16日日曜日

 

お風呂上り、彼氏はお腹が空いたのか夕食の残りをつまみ始める。1時頃、眠すぎて記憶が曖昧だけれど、歯磨きをして寝室へ行き、もう1度身体を重ねた後眠った。

 

起きると8時前。アパートの住人が藤井風を熱唱する声で起きた。朝からも1度セックスをする。

お腹が空いた、と、さっとシャワーを浴びて朝食作り。自分は昨夜の洗い物をしてから、コストコで買ってきた生のブルーベリーを使ってスムージーを作った。出来上がったものは何故か凝固して、ルックスもテクスチャーもフルーチェみたいになってしまった。

彼氏が作ったベーグルサンドが出来上がって朝食が完成する。食後、ガレット・デ・ロワの残りをコーヒーを淹れて食べる。フェーヴ代わりのアーモンドは自分が当たった。

お腹が膨れたので運動しようと、iPadK-popダンスを見始めるも、鏡のない場所では練習のしようがないので自分は単なる動画視聴をし始めてしまった。彼氏は見よう見まねで踊ったりしていた。近年出会って仲良くなった周りの人間からはよく嘘だと言われるが、自分はダンスが得意だ。母からは向いていると言われてダンサーになりたい時期もあった。

彼氏がAmazonで頼んでいたらしい石油ストーブが届くまで家から出れなかったので、その後もしばらくブルーベリーを摘んだりしながら動画視聴したり、持ってきていた雑誌を読んだりしていた。

12時頃やっとストーブが届く。届いてすぐに開封し始めたので眺めていた。思っていたよりも大きなストーブだった。

ストーブの開封が一段落した後、リビングで2回続けてセックスをする。

終わった後しばらくボーッとしていると「いつまでそんな事をしているんだ、そんな事をしている場合ではないと分かっているだろ」と微かに怒りを含んだような男性の声の幻聴が聴こえる。

その後に“それ”は起こった。小さな頃から自分は海を見るのがこわかった。両親が言うには物心つく前から海へ行くと大泣きしていたらしい。こわい以外の表現方法が無いからそう説明してきたけれど、厳密にはこわいとかいう感情レベルの感覚ではない。もっと胸の奥や頭の奥で起きる感覚で“連れ去られそう”“根こそぎ持っていかれそう”“思い出しそう”という強大な感覚。誰かに抱きしめていてもらわないといけない、と本能的に感じ、象徴的な意味での父が思い浮かぶ。身体的には動悸がして視界が狭くなり、息が上がる。泣き出したい衝動に駆られ、意識を保つことで精いっぱいになる。ここ最近は海へ行ってもその感覚がやってくることはなかったし、忘れていた。トリガーが何となく分かっていたから避けられるようになっていたのかもしれない。

洋服に着替え終わった瞬間、“それ”が何時ぶりかに突如としてやってきた。様子が急におかしくなったことに気付いたのか彼氏がどうした?大丈夫?と近寄ってくるので、腕をつかんでちょっと来て、と自分の方へ引き寄せ、抱きしめてもらう。地球由来のなにかに触れていないと冗談抜きで飛んでしまいそうだった。

しばらくすると現実を捉え始め、呼吸が落ち着いてきたので、彼氏にワケを話すと何も言わずに聞いていた。こわかった。後から冷静になって思ったけれど、これは病院にかかればパニック障害と言われる事象なのかもしれない。

大丈夫になってから身支度をして、以前閉まっていて行けなかった鯛焼き屋さんへ出かける準備をする。今日は化粧しない、というと、しない方が良いという彼氏。昨日は玄関を開けた瞬間、別人が来たと思ったそうで、その割には化粧してもあまり変わらないという。

 

14時頃、彼氏の家を出る。たい焼き屋さんに着くと、とってもいい香りがしていて、店主の方を見てこれは美味しいお店だ、とすぐに思った。クリームチーズ、あんこ、カスタードをひとつずつ買ってお店を出る。ガソリンスタンドでストーブ用に灯油を買い、ドラッグストアでハンドクリームを買って彼氏宅へ戻った。

 

お茶を淹れてもらって、たい焼きを温め直している間、お腹が減って仕方なく、昨夜の余りのチキンを貪っていた。たい焼き食べれるの?と彼氏に驚かれた。たい焼きも勿論食べた。美味しかった。

その後は彼氏に貸してもらうヘッドホンで音楽を聴いていた。車の中で、自分がストレスとの向き合い方を確立させていない点を突っ込まれた。煙草やお酒で抑えていたものが暫くどちらも摂取していないものだから、先ほどの発作のような形で現れてしまったのだと思った。音楽はどうか、と言われて試してみよう、となった。Beatsのもので、なかなかに音が良く、外界と隔てられている感がイヤホンより良いかもしれない、となる。もっと早くに自分は芸術の世界に行けばよかった、いくつからでも遅くはない、という話をする。気づいたのだから救いはあるかもしれない。

そのまま先程のことが後引いていて、ソファで彼氏にくっついていた。19時頃、帰ることにする。

 

林檎ジュースを買って帰った。20時頃。夕食の麻婆豆腐、お好み焼き、餃子が残されていて、少しずつつまむ。

 

疲労がすごい。身体が痛い。お風呂に入って、そのまま部屋へ行って寝てしまった。