緑のコトノハ

いつか人間になるかもしれません。ならないかもしれません。

羽咋に行くは

2021年12月11日土曜日

 

7時起床。サンドイッチ作りを始める。胡瓜とハム、アスパラとスクランブルエッグ、チーズとマーマレード、の3種。パンは有機穀物が意味分からないくらい入った黒くて少しだけ甘い、好きなやつ。あとはリンゴを剥いて塩水に通して詰める。
胡瓜を綺麗に重ねる作業に思ったよりも時間をとってしまって、急ぎ足で身支度と荷物の準備をする。


8時半過ぎ、家を出てYさんのアパートへと向かう。
9時頃合流して車を駐車させてもらい、最寄り駅まで歩く。電車の時間に間に合わない気がしたけれどマッハで歩いたら間に合った。


石川県は羽咋市、宇宙博物館へと向かう。
電車内ではずっと話をしていた。高校時代の知人K君とYさんの大学時代の友人が幼馴染ということが分かり、世間の狭さを感じる。
乗り換えの待ち時間でお腹が空いてサンドイッチを食べる。Yさんは全部褒めてくれた。ランチの店決めを頼まれ、お店を調べる事や賭けをする事のストレスより、サンドイッチを作る手間を選んだという思いやりに見せかけた自分本位な理由での今回。美味しいと言ってもらえたのは良かった。


この日は終始時計もスマホも見ておらず、時間が分からないが羽咋駅に到着した。駅に降り立った瞬間からそこかしこに宇宙で町おこし、を感じる。

f:id:midokoto:20211213200231j:image

歩いて宇宙博物館に向かう。正式名称は分からないのでお調べください。この施設には1mmの期待もしていない。二度と来るもんかと思って帰るのだろうと思っていた。Yさんは期待せずに楽しみに出来るのが凄い、期待しなかったら多分行けません、どうやるんですか、と言っていた。行きたいとかではなく”行くことになっている”感覚が強かったからだろうと思う。
市立図書館が併設された博物館だった。俄然図書館の方に行きたくなってしまう。
肝心の博物館は期待をしなかった分、想像以上に楽しかった。実際に使用された宇宙船がいくつか展示されている。地球外生命体に向けて様々な言語での挨拶などをレコードに録音して見つけてもらう計画があるとか。テレポートもテレパシーも使いこなす相手に其れは無駄でしょう。アプローチの仕方が違うんだよ。
展示を見終えて、小さなショップでグッズを見る。中学生の頃からお気に入りでずっと持っているチャンピオンのデカすぎる緑のスウェットに穴が空いていて、それを塞ぐのにぴったりの緑の宇宙人のワッペン、一目ぼれした宇宙人の頭の形のマグカップを買う。ショップの袋を可愛い~と言っていたら、店員さんが5.6枚余分にいれてくれる。Yさんは自分よりも色々と買っていた。


博物館を出る際に時間を聞くと14時過ぎ。Googleマップで博物館を調べていた時に見つけ、実は博物館よりも行く必要があると感じていた氣多大社へと向かう。一旦駅まで歩いて戻り、タクシーで移動する。
氣多大社は思っていた通り気の良い場所だった。手を合わせ終えると、Yさんから何処へ行けみたいなメッセージはなかったんですか?と言われる。御堂に向かって歩いている時から、御堂の右奥が気にかかっていた。微笑だけで返して右へと歩いていくと小川の流れる森がある。入口が柵で閉ざされていて、立ち入り禁止、写真撮影禁止、と書いてある。此処だ、此処に呼ばれた、と確信する。奥の方を見ていると明らかに空気の色が違うドーム型の境界が見える。日が差していて、とかではない。例えるなら青紫色の空間。Yさんに、ここですね、あの辺から色違いませんか?と指をさして言うと、全然分かりません、でも生えてる植物がその辺から違いますね、と返される。確かにそうだった。文字の殆ど見えない木の看板を見ると「入らずの森」と書いてある。あの~ここに入りたいのですが...と呟いていたらYさんは笑っていた。
諦めて引き返している途中振り返ると、柵の所に1人で来ているらしき女の人がじっと動かず森の方を見ていて同じように思ってるのかな、となった。それとももしや有名?

 

Yさんがタクシーを呼び、調べておいてくれた酒屋へと移動する。元バイト先でも扱っている遊穂という日本酒が目的。重いものだから1本だけと思っていたけれど、結局2人で4本も買った。3本は遊穂、もう1本はYさんがパケ買いしていた。職業柄、デザインの他にも印刷技術や紙に詳しい。
羽咋駅まで歩いて戻る途中、車を降りてすいません!とこちらに駆けてくるおばさん。誰かと思ったら先程の酒屋の方。スパークリングのものを開ける時は噴くから注意してね、振り回さないでね、とだけ言って走って去っていった。どうして此処を歩いていると分かったのか謎だけれど、ここで買ってよかったな、となった。

飼われているであろう綺麗な猫がいた。そっぽを向いている猫に写真撮ってあげるからこっち向いて、ほらほらと言ったらカメラ目線をくれた。

f:id:midokoto:20211213201050j:image

駅に着くとちょうど10分程で電車が来ると知る。電車内でこの後どうするかという話になる。お泊りセットとかは持ってますか?と聞かれ、買った日本酒を今日開けたいのかな、と察知。日を改めるのも億劫でYさんの家で飲むことになる。

 

金沢駅に寄ってTHREEやMADetLEN、nano universe、ジェラピケなど、目星をつけていたものだけちゃちゃっと見回らせてもらう。驚くほど物欲が湧かなかった。街を行き交う派手な古着を身に纏う若者達を見て、iaiの服を買ってみようかな、もはや服くらい作ってみようかな、という気になってYさんにiaiというブランドを知っているか聞く。ご存知でなかった。コスメキッチンでココナッツウォーターだけ買い、帰りの電車の切符を買いに行く。2人とも空腹が過ぎていて、これから帰って荷物を取りに我が家へ寄ってお風呂に行ってYさんの家に戻るまで耐えられるわけがない、となり、キンパ専門店でキンパを買う。鯛焼きも美味しそうだったけれど時間が迫っていて諦めた。

 

帰りの電車は混んでいた。結局買ったキンパは食べられない。ココナッツウォーターは口に合わずYさんにあげる。どっと押し寄せる疲労。紛らわせるようにずっと話していた。タイプの人の話になって、Yさんは何もかも自分ばっかじゃんと思ってしまうような人は嫌だ、と言っていた。それはつまり見返りを求めた愛なのでは、と言いたくなったけれど止める。自分は無いわけではないけど言わずにいた。

 

最寄駅に着いて、家まで歩く。Yさんの部屋に一旦上がらせてもらい、とりあえず休憩、と結局お預けになっていたキンパを食べる。一瞬で無くなった。行こうとしていた湯屋の時間が危ういので直ぐに準備してもらい、Yさんの運転で家を出る。20時半。せわしない。

 

一旦自宅に寄ってもらいお風呂と泊まる準備をする。要領の悪さが顕著。計15m以上になる廊下を3往復はダッシュした。この家設計した人誰。居間でマッサージチェアに座って半分あちらの世界へ行っている母に帰らない旨を伝え、何か言われた気もしたけれど、ほな~と言って車に戻る。


近所の小さな頃から通っている温泉まで車を走らせてもらう。30分ほどでお風呂を済ませた。Yさんと銭湯に行ったのはこれで3度目だったが毎回自分は待たせる側。今回はすぐに見つけられず、自分が先に出てこれたとホッとした瞬間ソファに座っているYさんを見つけて、人を待たせることのストレスを感じる体質だったことを思い出した。
地場産品が売られていて、Yさんはそこでこの後のおつまみをいくつか買っていた。
22時半になっている。お腹は減ったけれど店は閉まっている。コンビニで色々買ってシェアして食べよう、となる。自分はパジャマ姿だったが気にしない。Yさんも一緒に居ても気にしないというのでそのままセブンで買い物をする。5.6種類おつまみ類を買い、やっとの思いでYさんの家に戻る。


温めるものは温め、皿に盛って日本酒を出して乾杯と言って時計を見ると、23:59だった。